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咲島あや夏
「……昔話を、していいだろうか。 あまり人に話すことでもないと思うんだけど。 俺と、妻の話を……、少しだけ。」
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咲島あや夏
それよりも自分は信じられていなかったんだって思って、それが悲しくて怒鳴ってしまった。 なんで黙ってたの。俺のことが信じられなかったの。二人のことだろ。そんなに信用ない? って言ってしまった。 違うんだ、っていうカンナの目は酷く怯えたようで、その目を見たくなくて顔を背けた。 それからはあまり会話らしい会話もしなくなった。……こんなに後悔するんだからあの時に一度だけでも話せていたらよかったんだけどさ。 そんなんだったけど、ずっと側にはいたかった。でもそうは言ってられない。だって彼女の体力を保つためにも食べ物は必要だろ。 ……そう言って、ただ目を背けてただけ、なんだろうけど。
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咲島あや夏
そんな毎日で、ある時帰ったらもう彼女は……。 眠ってるのかと思ったけど寝息なんて聞こえなくて、ゆすっても起きなくて、信じられなくてそのまま彼女を抱きしめてさ……。あの時の感触は、温度は、あまりにも恐ろしくてたまらなかった。 しばらくは何も信じられなくて、何もできなくて、あんまり覚えてない。 動かすこともできなかった彼女の体から子実体を伸ばすそれを見て、本当に何にも気づけてなかったんだって思い知らされた。 彼女を埋めたのはその後で。遅すぎるし、簡単すぎる墓だったけど、最後にできることはそれだけだったから。
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咲島あや夏
それから……、本当に今の今まで何もできなかったな。 オルヴァさんに色々気を遣わせちゃったみたいで、色んなものを貰ったし、迷惑だってたくさんかけて……。申し訳なくてたまらなかったけど、それ以上に死なせてくれないんだなっていうのが俺は嫌で嫌でたまらなくてさ。結局感謝も何も伝えられてない。 ……それから、ヨハネさんが会いに来てさ、会えるかも知れないなんて言われたらついていくしかないでしょ。 どうしても会いたいんだ。たとえその彼女が彼女自身じゃなかったとしても。 ……幻想でもなんでもいいから、希望を持ちたいんだ。 縋ったら、ダメなのかな……。
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