【SOCIETY OF ISO(結社イソ) 『人生』中生担当:Bonito・Tyann】
秘密結社【イソ】の上級戦闘幹部『人生』
その第四世代・『中生』を担当する少年の名は『Bonito・Tyann』。
そう、外見とは裏腹に彼の実年齢は13歳の子供なのだ。
そして外見もそうだが、特に異様なのが背中に突き刺さった禍々しい大剣と
胸から覗く全ての光を取り込む暗黒の深淵。
何故彼が今の異常な状態になったのか。それはただの偶然。
いつもの如く友人たちと学校の帰りに趣味の海釣りに行き
偶然彼が海から釣り上げた剣が、
偶然彼の背中に突き刺さり、
偶然彼に剣の所有者たる適正があっただけ。
運が悪いのはその剣は勇者の伝説に出てくる様な
所有者に約束された成功・幸運を下賜するものではなく、
所有者を不幸にする、所謂『呪われた魔剣』の類であったこと。
魔剣の名は『光食む大喰らいの口』。
光あるもの全てを吸い尽くし飽くこと無い食欲を体現した神代の遺物。
彼の背中を魔剣が貫いた時、
友人達の身体はまるで雑巾でも絞る様に細長く引き千切られ、胸に吸い込まれていった。
どうしたら良いか分からなくなった彼は家に戻り、
彼を迎えた母、母を助けようとした父、事態を理解出来ていない妹、
騒ぎを聞きつけた隣家のオジサン、オバサン、ペットの犬
逃げ出した先の人々全てが断末魔を上げながら、その断末魔と共に彼の胸に吸い込まれていった。
その絶望の光景は彼の幼い心を容赦なく破壊し尽くし、
彼は一夜にして一気に老け込んでしまった。
そこからはいち早くその異常事態に気付き、
異様な魔剣に興味を示したISOが彼を保護し、
祝具の力で彼の胸の穴を制御することに成功した。
そして信仰の力は彼の心を取り戻し、そして忠実なるISOの信者が生まれたのだった。 #オリジナル #秘密結社 #魔剣