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おたか(低浮上)
第10話 5月2日の約束
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おたか(低浮上)
(誕生日なのに、ごめんなさい)
切れ切れながら訴えてくる声。
聞いている僕の心が苦しくなってくる……。
昴「大丈夫、この先……誕生日は何度でも来るから」
おたか(低浮上)
控え室の冷凍庫から持ってきた氷枕に翼君の頭を乗せ、濡らしたタオルを絞って額に当てる。
何度もタオルを交換しているうちに少し熱が落ち着いたのか、翼君は深い眠りに落ちた。
眠っている翼君のタオルを交換しながら汗で張り付いた髪の毛を指で梳いて流す。
あらわになった翼君の顔は眠っているのに泣いているようで、ひどく子供っぽく見えた。
(大丈夫、僕は君から離れないから。だから泣かないで)
おたか(低浮上)
翼「(また迷惑掛けちゃったな...)」
身体に力が入らない
こんな事になるなら家で大人しく寝ていれば良かった
翼「(なんでいつも...)」
大事な物が消えていく
僕が我儘だから...我慢出来なかったから......
薄れていく意識の中で後悔した
翼「(こんな誕生日にしちゃってごめんなさい...)」
おたか(低浮上)
第11話 新緑の宴──キスは大切な人と....
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おたか(低浮上)
目覚めた翼君が僕の名前を呼ぶ。
昴「良かった……」
翼君と視線を合わせたまま動く事が出来ない。
昴「君が二度と目が覚めないかと……」
また涙が零れそうで息が詰まる。
僕の名前を呼んだきり言葉を発しない翼君と、お互いに視線を絡ませたままの奇妙な膠着状態が続いていた。
おたか(低浮上)
───どれ位そうしていたのだろうか。
先に沈黙を破ったのは僕の方だった。
昴「……怖かった、すごく。君が消えていくようで……。
君がピアノを弾けないのが僕のせいなら、僕が君を追い詰めているのなら、僕は君を自由にした方がいいと思ったんだ。
──でも、僕はやっぱり…………」
震える手で翼君を抱き締める。
昴「……もう、君から離れたくない。
この前、君が倒れた時に……ずっとこうしたかったって気付いたんだ。
翼君、大好きだよ。
きっと今までとは別の意味で……」
おたか(低浮上)
翼君を抱きしめたまま、また涙が零れてしまう。
CAELUMにいる間はホストの役割を演じようとしてきたけれど、どんな格好をしていても結局"僕"は"僕"でしかなかったみたいだ。
昴「君は……君が"恋をしてはいけない"って言ったよね。
……もし、僕との約束がまだ生きているのなら……
君の思いがどこにあっても
僕が君の事を好きでいる事を許して」
おたか(低浮上)
震えている...
こんなに不安にさせてしまっていたなんて
自分の脆さに苛立つ
翼「不安にさせてごめんなさい。
辛い思いをさせてしまったのは僕の方です...。」
追い詰めてしまったのは僕の方だ
震えながら...それでも優しく抱きしめてくれるこの人を......
翼「昴さん」
僕が躊躇したから
怖気付いて先延ばしにしたから...
翼「僕も......」
その先は言っちゃいけない
でも...もう......
翼「あなたの事が大好きです...だからそんな顔しないで......」
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おたか(低浮上)
縋り付くような翼君の震える声。
それに答える言葉はもう必要無い。
僕は悲しげに瞳を揺らす翼君を視界に収めてから頷き、ゆっくりと目を閉じた。
おたか(低浮上)
一生に一度で良い
この思い出だけで生きていける
翼「(昴さん...ごめんなさい......)」
そっと唇を重ねる
触れるだけの軽いキス
でも僕にとっては何よりも重いそれ
翼「(...やっぱり今までと違う)」
恥ずかしさはある
でもそれ以上に......
あまりの幸福感に涙が零れた
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#誕生日 #うちの子よその子 #推しへの愛を叫ぶ会 #よその子 #誕生日おめでとうございます #メディバン #指描き
昴さんーーー＝三c⌒っﾟДﾟ)っｽﾞｻｰ
誕生日っ おめでとうございまーーす👏🎉✨🎁🎂💕
⚠️注意⚠️
今回は去年と違ってうちの子も居ますが、昴さん(黒髪短髪の御方💕)は企画「CAELUM」に参加していたキャラさんです
著作権等は産みの親のおたかさんなのでご注意ください🙏
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