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#本日の一郎太さん 「ええ、見ていますよ。あなたと共に、ね」 #花暦花だより 『桐』
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mitsumame
同じ場所には立てないかもしれません。 それでも、僕は今、あなたが見せてくれた景色、あなたと同じものを見ています。 想いあうものには距離も時間も関係ない。そう、勝手に思っています。 話せなかったことも、わからないことも、知らないことも。お互いにたくさんあるのでしょう。 それでも、 今はこうして、ただ、 ただ、あなたの隣にいたいと そう思います。 でもね、 一度だけ、恨み言を言ってもいいでしょうか。 ずいぶん遅かったじゃないか、凪さん。 待ちくたびれたよ。
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mitsumame
2021.5.12 一郎太
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mitsumame
背景は大好きな素材を加工しましたメモ: ポーズと皺の参考は、いつものだらっとしたアレ💖 着物の皺は、差し引きのバランスがなかなか難しい。忠実に細かく描くと、逆に安っぽく見えることもあるのだ。
海さとる
私信 凪「そうですね…そうですよね。自分でも、そう思っています。 けれど、こんな俺を待っていてくれたこと、それがとても、嬉しいんです。 謝りたいのに、嬉しい気持ちが溢れてきて、どうしても顔がにやけてしまうのを抑えきれないんです。 だから、謝るのも違う気がして…こんなときにどうしたら良いか…また少し立ち止まってしまいました。 花も舞い落ち、ガクと葉が揺れている桐を同じ空の何処かにいる貴方を感じながら見ています。 春を謳歌し夏の訪れを告げる神聖な光景に俺が俺として存在しなかった頃から繋がっていた貴方との軌跡を感じ、梅雨の湿りに貴方を恋しく感じました。 ありがとう、一朗太さん待っていてくれて」
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海さとる
凪「この気持ちが、貴方と貴女へと伝わりますように」 願いと感謝を込めて。
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mitsumame
僕も彼女も、出不精なくせに、どうも、諦めが悪くてさ。いつでも朧げに、いろんな人を待っているんだ。もう会えないとわかっていてもね。 それでも中には、いつか必ず来てくれると固く信じて、心静かに待ち続けられる人もいる。 ふふ、そう、あなたのことだよ。 季節の移ろいは早いね。 この辺りでもいつの間にか、低く飛ぶ燕の姿を見るようになった。 花が終わってしまっても、雨に濡れる緑の葉は、風情があって素敵だよね。 ねえ、凪さん。 また、一緒に見よう。 一郎太
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