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【白百合の人】※リプ先に綴った物語の続きです 面接は、フロア中央にある一つのボックス席で行われた。 白を基調にアール・デコ風に纏められた美しいフロアにも圧倒された。けれどこの日、何より真愛が驚いたのは〝ママ〟と紹介された人物が1人ではなかった事である。 それぞれに少しの間隔を開けて、和服に身を包んだ美しい女性が3人座っている。 一つのクラブに複数のママが居る。界隈では珍しい話ではない。だが真愛は、こういう世界をドラマや漫画で描かれている以上の事は何も知らない。例えば、それぞれ一家に父は一人なように普通に母も一人であり、まさか2人も3人も居るだなんて思いもしなかったのだ。 初めの挨拶くらいは頭で用意していた。けれど一体どのママに向かって話せば良いか分からず真愛はまごつく。 「あらあら、直ちゃんたら駄目じゃない。私達の事伝えていなかったの?」真愛の反応から察したのだろう。かめのと紹介されたママがすかさず口を開く。 「ごめんなさいね。こんな風にずらりと、驚かせてしまったわよね?面接は毎回私達3人で、と決めているの」 かめのが微笑む。ふわりと、白百合の香りがした。柔らかな笑みが慈愛に満ち満ちて、この時の真愛にはかめのがまるで天女や菩薩のように見えた。 〝優しそうで素敵なママだな〟真愛の気持ちが温かく弾けた。 #オリジナル #ゴールドラッシュ
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紫陽花(アジサイ)
ステキな白百合ですね✨ 真愛さんの、ほっと救われた様子に安堵しました‼️ 興味津々これから楽しみです😊🎶 ひとつ質問させて下さい! ☆どのような、いきさつで、このお仕事を選択されたのかしら? (すでに記載済みかも知れませんが···)
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ミツカ🌙
紫陽花さんおはようございます💖遅れてすみませんm(_ _)m ご質問頂きありがとうございます(o^^o)面接の少し前辺りまでは漫画で描いていたんですが、今はそれをピクスケでは公開してないので、そこの部分がいまいち不明になってますよね💦 真愛が夜の世界に入ったキッカケは、由美という友人に時給が良いから一緒にやらないか?と誘われた事です。若いから欲しいものがたくさんあって、つい誘惑に負けてしまったようです。でも、様々な人との関わりで成長し、徐々にやり甲斐なども見つけていくようです(^.^) 読みにくい文章ですが、良ければ今後も真愛の物語にお付き合い下さいますと幸いです💖
紫陽花(アジサイ)
ご丁寧に有難うございます😌お手数おかけしました! 楽しみにしております🎶
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ミツカ🌙
興味を持って頂けて嬉しいです😆こちらこそありがとうございました💖これからも不定期のマイペースで楽しんでいきますね(о´∀`о)
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※リプ先に綴った物語の続きです 「そう、ずいぶん遠いのね。仮に通うとなると出勤にはどれくらいかかるかしら」 そう言ったのは葉月と紹介されたママである。真愛の自宅はここから片道1時間半かかる。電車も二度乗り換えねばならない。 通勤時間に関して、真愛は、一時間半くらい本でも読んでればあっという間だし、居眠りして過ごしても構わないと思っていた。普段はない。けれど、葉月が気にしているのはそこではない。 店は深夜2時まで営業するのに、帰りは一体どうするつもりなのか。まさか、終電までにはあがらせてくれと、シンデレラのような台詞を言うつもりなのだろうかと心配しているのだ。表情には出さないが、〝この子は本当にやる気あるんだろうか?〟そう葉月は思っている。 「無理なく通える範囲にいずれは移るとか、一人暮らしをしようって、そういう風な考えはある?」千代というママだ。まぁ、交通費を全額負担する店側にとっては幾らかかるのか、そちらも当然気になるのだろう。 一人暮らし、真愛の心がときめく。家を出る事へはずっと憧れを抱いていた。由美から聞いていた時給なら、18時〜2時の8時間、毎日勤めればじゅうぶん生活が出来る。危なそうな世界に踏み入る不安、それは真愛にもやはりあった。けれどこの瞬間、彼女の中の怖れは新しい生活の可能性と期待で一気に吹き飛んだ。「それが可能なら是非そうしたいです」目を輝かせて答えた。 #オリジナル #ゴールドラッシュ
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