#CAELUM #CAELUM内勤さん
「サンナイ、誕生日おめでとう。
これは俺からのプレゼント」
落とし物のパンツをこれ見よがしに掲示しているサンナイに、ツトムは笑いながら手に持っていた缶詰を振って見せた。
そのまま缶詰をサンナイお手製の落とし物ブースに並べる。
「あら、ありがとう。作品が賑やかになったわ」
サンナイは肩を竦めて苦笑しながら続けた。
「それにしても泥棒さんも懲りないわね。
何処に隠されていたの?」
「今度はロッカーの上に3つ。そこは見えにくいもんな!
まぁ、泥棒さんもよく考えてはいるけれど
ロッカーの上まで気を配るのが俺達CAELUM内勤って所かな」
泥棒の戦利品を奪取し誇らしげに胸を張るツトムを見て、サンナイは堪えきれず吹き出した。
「ホント……あなたはいつも楽しそうね」
「ああ、楽しいよ。今までも楽しかったけれど
俺はお前とCAELUMに来る事ができて良かったと思ってる」
「……それは私もよ」
ふっと微笑み、サンナイは鼻セレブを積んだ台車を押して立ち去るツトムに軽く手を振って見送った。